ピアノを習ってきた人は、教則本やクラシック等の楽譜に記載された内容を
如何に表現して弾くかを追求してきたことと思います。
ところがピアノ弾き語りは、作曲者のイメージを極端に損なわなければ、弾く場の雰囲気や、
その時の心境によって、違ったアレンジで演奏できます。
そもそもバンドやオーケストラ等のスコアを、ピアノ伴奏だけで弾き語るわけですから、
何を重視するかでアレンジも変わってきます。
そんなアレンジの楽しさを味わえるのも、ピアノ弾き語りの妙味です。
もくじ
アレンジで変わる楽曲例 HELP ビートルズ~カーペンターズ
カーペンターズがカバーした、ビートルズの「HELP」を例にしてみます。
イントロから1コーラスだけ、ビートルズ風→カーペンターズ風にアレンジして弾いて
みました。ビートルズは、エレキギターでノリノリですが、カーペンターズの方は、
はじめから使うコード(和音)が違い、タンタンと曲が進んでゆきます。
Bメロに移る時、転調の調が違うし、リズムも変わります。
カーペンターズはオルガンを使っていて、コードも祈りを捧げるような荘厳さがあります。
右手のコード弾きはそのままで、ベースが下がっていく感じです。Bメロはコーラスになり、
コードもビートルズとは違います。
ビートルズは、リズムのノリに気を使いますが、カーペンターズは はもりに気を使います。
同じ曲でも、アレンジによって曲のイメージががらっと変わります。
同じ曲を同じ人が歌っても、場の雰囲気によりアレンジを変えられる
ピアノ弾き語りが面白いと思うのは、同じ人が同じ曲を歌っても、ライブの雰囲気やその場
での気分により、アレンジを変えているので、その時々の魅力を満喫できることです。
ピアノ弾き語りといえば、矢野顕子さんは何といってもすごいと思うのですが、話しかける
ような歌に、ピアノの音色を自由自在につけて・・・ライブの度に、その瞬間だけの
アレンジを楽しめるので魅力的です。
ピアノ伴奏だけの松田聖子ライブを、ピアノ弾き語りcoverしてみました。
呉田軽穂ことユーミン作曲の楽曲メドレーを、松任谷正隆氏のピアノ伴奏で歌う松田聖子の
ライブ動画がありました。それがすごくステキで、歌もさることながら、アレンジの
すばらしさが満喫できる演奏でした。
リクエストをいただき、楽譜を作ってcoverしてみました。以下がその動画です。
音は決して多くなく、選び抜いた音を使って、歌を最大限に引き出したアレンジに感動
しました。使ってある和音が絶妙で、とくに「小麦色のマーメイド」の最後の「わたし、
裸足のマーメイド」の部分の だんだん下がっていく和声がすばらしく、弾いていて
ワクワクします。上記動画 ↓
アレンジをこうして味わえるのも、ピアノ弾き語りをしてみてこその楽しみです。
如何でしたか?
・同じ曲でも、さまざまな人のCOVERアレンジを楽しめる。
・ライブの雰囲気等、その時ならではのアレンジ演奏を楽しめる。
・ピアノ弾き語りならではの アレンジを楽しめる。
以上、ピアノ弾き語りをしてこそ味わえる楽しみを紹介しました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。